映画 "地球が壊れる前に" を観て

今日(6月29日)は戸塚の善了寺でのイベントお手伝いへ。映画鑑賞もさせてもらえ、予想以上に興味深い内容だったので印象に残っていることなどを。

 

今回上映されたのは

地球が壊れる前に|番組紹介|ナショナル ジオグラフィック (TV)( 原題:Before The Flood)アメリカ 2016 年

国連平和大使でもあるレオナルド・ディカプリオが2年間かけ世界を旅をして、気候変動によって世界各地で起きている劇的な変化が、絶滅に瀕した生物や生態系にどんな影響を及ぼすかを記録したドキュメンタリー映画

 

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上映後のゲストトークには西原智昭さん(日本アフリカ協議会 理事、Wildlife Conservation Society コンゴ支部 自然環境保全技術顧問)が。

 

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一番最初の部分は観られず、「現在は石油を確保するために、森林伐採してダイナマイトで爆発させた後のオイルサンドから石油を抽出している」というような場面から見始めた。

 

地球温暖化はでっち上げだと情報操作

化石燃料業界はお金も力もあって、それを保持したいがために必死。お金にモノを言わせて、アメリカ議会やメディアを操作。地球温暖化のデータを示す科学者は非難されたり脅迫されたり!もするそう。

 

広大な熱帯林は世界に3つ(アフリカと東南アジアと南米)

様々な食品や化粧品に使用されるパーム油を得るためにインドネシアの熱帯林が伐採されているとのこと。(西原さんの補足では今や東南アジアと南米の熱帯林は開発し尽くされているそう。)パーム油を原材料として使用する有名なメーカーのロゴが画面に映されていた。日清、ケロッグ、ドリトスなどなど。

自分の生活の中にもそういう商品がたくさんあるのだろうけれど、パーム油を使用している商品は避けるべきだなあと改めて実感した。(このところSDGsが流行っているけれど、「日本のCSR」の様な感じで、大いに環境破壊する企業活動をしつつもSDGsのここは意識して取り組んでますという宣伝ではなく、事業で本当に取り組むべきなことに取り組んでいってほしい)

 

ビーフかチキンか

アメリカの土地の半分は食料を生産するために使われていて、その内の70%は牛肉の生産に使われているそう!それに大量の水が必要になる。しかも、牛たちは二酸化炭素よりも地球温暖化効果の高いメタンガスを排出。(昔、電波少年という番組で芸人さんが牛のゲップ=メタンガスを大気に放出しないように吸い込んでくるという企画をやっていたのを思い出した^^;)

環境鶏肉の方が環境への負荷が少ないし、米や野菜はさらに負荷が少ない。もともと牛肉よりも豚肉・鶏肉・ラム肉が好きだけれど、もっと意識してビーフは控えめにしようと思う。

 

蓄電池とテスラ

太陽光や風力発電など自然エネルギーを主電源として活用するには蓄電池に電気を溜めることが必要になる。テスラはその開発に力を入れているそう。途上国では固定電話よりも携帯電話が普及しているように、蓄電池が有効、と。(最近、横浜・みなとみらいのマークイズにあった自転車屋さんがテスラになっていることに気がつき。自転車が自動車ショールームになるなんてとショックだったところに…)

 

晴天の日の洪水

地球温暖化で北極や南極の氷は溶け出していて、5年で10mくらいの氷がなくなった。グリーンランドの氷が溶け始めて、その表面が白からグレーになることで太陽光を反射できないためさらに氷が溶ける方向に促進するとのこと!

太平洋の島々ではそのうちに海面に水没してしまう国も。他の国に土地を買って移動する計画があるそう。アメリカ(だったかと)のある都市では、海面上昇によって、雨も降っていないのに洪水になる現象が。行政は4億円をかけて排水パイプを設置したり道路をかさ上げしたり、それでも40〜50年(くらいはもつ)しか対応できない。

 

当たり前なお話だけれど

地球は海や森林が二酸化炭素を吸収したり自然の力でバランスを保ってる。それを、人間はわざわざ森林を伐採したり化石燃料を掘り起こし大量の二酸化炭素を大気中に放出させて、それは海が吸収する許容量を超えるほどの量で。

地球環境問題には関心はあり、大変なことだとは思っていたけれど、今どんなことが起きているかを見ることで改めて考えさせられた。

大きな問題を起こしている先進国ではなく太平洋の島々の人の国がなくなりつつあったり、西原さんのお話では何も悪いことをしていない私たち人間の祖先?であるらしいピグミーが住む熱帯林に影響が引き起こされていて。(ピグミーにこそ私たちは学ぶべきだとお話されていた)

 

とりあえずは

ある程度まで地球温暖化が進むと、どんどん温暖化が進み取り返しがつかなくなって、赤道直下では作物は育てられず、熱線で人の住めない地域もでてくる。今ならば後戻りができる、とのこと。

とりあえずはパーム油を使っているような商品や牛肉はなるべく避けたり、化石燃料ではなく自然エネルギーが主力電源になってもらうように意識していたい。それに自転車を通した啓発活動やら今回のようなお手伝いやらもなるべく続けていかれればと思う。